陥落…。

アメリカが百年弱、有史以来一度も陥落したことが無い、米国債権の格付け。AAAの格付けが、さっきS&PはAA+に下げられた。
もちろん、突然下がったわけじゃない。S&Pも、自らの影響力を自認しているから、慎重に行ったはずだ。オバマ政権が、借金枠の増大に四苦八苦している間に、米ドルの力は更に弱まった。なのに、ユーロもギリシャ、スペイン、イタリア等に問題を抱え、上がる気配が無い。その結果が、(日本の実体経済に反比例した)円の評価高、円高だ。日銀が介入しても、ほとんど効き目が無い、打つ手なしの状況に近いと思う。そういっている間も、日本の企業はどんどん苦しみにはまっているのにね。
多分、ムーディーズも続くだろう。こうして、アメリカの消費者の大半は借金苦から、若干救われることになる。そうして、金融を健全化すると同時に、新たな消費の機運を生み出し、米国経済を回そうという意図だろうね。もっとも、アメリカ人(韓国人もだけど)はクレジットカードの使い方を間違っているからね。カードは打ち出の小槌じゃなく、いずれ返済しなければならない。なのに…。きっと、甘やかせば、その分だけ借金を重ね、どつぼにはまるだけ。日本人は、カードを「現金の代わり」に使っている人が多い。その考えは大事にしたほうがいい。
さて、穏やかじゃないのは、日本だよね！だって、米国債たくさん持ってる、いや持たされてる？単純に、手持ちの価値が下がるわけで…。ただでなくても、日本も借金で首が回らなくなっているのに、数少ない資産の価値が目減りでは、たまらん。
今頃、KY首相も広島から、速攻で官邸に向かって飛んでいると思うが…、どうせ有効な手立ては無いんだろうな。
なんか、このままだと、先進国の財政が総倒れの危険がある。単に「基軸通貨の黄昏」では済まされない。そんな危機感を持つべきだ。

それにしても、金沢高校の主将はかわいそうだ。せっかく一言目を言おうとしたら、テロップで「米国債格付け下げ」。これで、チャンネルを変えたorテレビを切って、ネットに釘付けになった人も多いと思われ。