ローマ教皇様のご決断。

今までのローマ教皇様だったら、絶対この判断はなされなかったと思う。
いや、はっきりいって、バチカンの重鎮が二分するほどの大激論の後に、なされたご決断だったと思う。
日本人で信心の薄い(自称無宗教の人)人は、「何を今更…」とか、「おせーよ」みたいな感じに捉えられたと思う。
科学的に見れば、遅きに失したとこもある。でも、これは長い長い歴史を積んだ宗教のことだ。分離を繰り返すプロテスタント諸派と違い、カトリックは普遍のキリスト教だ。
ただ、もし決断を下されるのなら、ベネディクト16世様しかいなかったともいえよう。この人は、ドイツ人。もともと合理的な考えに強みを持つゲルマン民族らしい、と私は思ってしまった。ヨハネ・パウロ2世様では、考えもしなかったと思う。
本意は、あくまで伝染病を食い止める手段として用いたいということだろう。簡単に避妊をされてしまっては、カトリックの教義と異なってしまうからだ。
…で、日本は少子超高齢社会ですが、どうなんでしょうね？望まれずに産まれる子供は気の毒だが、そのほとんどは親の不徳だしね…。こういうのって一概に言ってしまうと、大変な誤解を招く。注意しなくては…。

Breakout!

海上保安庁艇に中国漁船が衝突した件、国が頑なに拒んできた「証拠ビデオ」が、youtubeから内部流出しました。
個人的には、機密保持に対する重大な挑戦だと思う。これで外事の連中はとても仕事をし難くなると思う。彼らは信頼で結ばれた"友人"から情報を得ているのだから、これで信用逸失は間違いなし。
ただ、本当のところは、今まで「事実」を何故かひた隠しにしてきた、日本政府のやり方に問題がある。事実は事実で、遅滞なく公開すべきだったのだ。
国境論争をしている中国相手だ。こっちがいかに事実の証拠を出したとしても、「うちの島で乱暴行為を行おうとした、日本側に責任がある」と返してくるに決まってる。
そう、もう「うちの島」と主張してくる段階で、既に根本的な考え方が違っていて、折り合いがつかないのだ、今の時点では。
ビデオそのものは、決して決定的な証拠になりえないのだ。警察の防犯ビデオとはわけが違う。
どういう意図で、このビデオを内閣がひた隠しにしたのかは、分からない。私は、見せても見せなくても、中国の出方は一緒と考えるし、このビデオが原因でデモなどの収拾がつかなくなるようなこともないと考えてる。
ただ、国家機密は公務員が「どのように考えていたとしても」、守らねばならない財産だ。それをリークしたという罪は、世間一般が思うよりも重いのではないかな？
だから、リークした人は、褒められない。ひょっとして、WikiLeaksに感化されすぎたのかな？向こうは1万5千人の命を、理由なく奪った疑いを問うているのだ。

ハンドルネーム、ナイス！

Wikileaks

今、CNNでやってる。膨大な軍事情報がリリースされたようです。
その中には、米軍が中東で行った、不実な情報も。
まだ、全部は良く分からないけど、どうやら大変なことになりそうだ。

このサイトの特徴は、「匿名投稿が極めて守られる」ということだ。
その事実が、数々の投稿を促してきた。アクセス禁止をかけてる国家もある。
今回のことにより、米軍は血眼になって"犯人"探しをするだろう。
壮大な、追いかけっこが今始まった。

みんな知ってると思う。
アメリカ軍は、決して正義の味方ではない。その一つの事実が、証明されようとしている。
15000人の命は、どこに消えた？

どうする、オバマ政権。中間選挙も大事だが、ダメージは大きいぞ。

COP10名古屋と害獣駆除

名古屋で公式スタートした、COP10。
それは、新たな南北問題の構図である。それにしても、この会議の目的は何れにしても、自然環境に対して、人間はもっと真剣に対峙すべき、と我々は自然界から『イエローカード』をつきつけられている。
それと同じ国で、ここのところ、毎日のように"街に近づいてきた"という理由だけで、熊を射殺…。
学校の先生は『クマは怖かったです。子供に近付かなくてよかったです』と言いました。責任感から出た、安堵の言葉というのは分かる。
でも、この先生は、子供にクマが殺された理由をどう説明するのか？
近付いた驚異は射殺しても構わない、ならばそれは正に"保安官社会"アメリカ合衆国と同じではないかい？
しかも、日本では銃の所持は厳しく規制、事実上不可能だ。それこそ、こういうニュースの度に登場する"猟友会"ぐらいだろう、自由に銃を扱えるのは。
クマが驚異。実際に出会った人じゃなければ分からない…ですね。でも、みんな分かってると思うけど、熊が人里に出てくる理由は何なのか？その辺はきちんと分析して、対策しないと、ただの"人間による野生動物の虐殺"にならないか？
ことと次第では、またイルカの例の件のように、世界の要らぬ誤解を招きかねないぞ。
人間よ、あまり自然に足を踏み入れるなよ。熊の亡骸は、そう訴えているように、自分は感じた。

チリ落盤事故、有終の結末。

史上最大の作戦は、見事成功に終わった。

絶望的な落盤事故から、奇跡の発見までの17日間、漆黒の暗闇に迫る絶望感の中、33人を統率し、無事脱出させた"シフトリーダー"のリーダーシップ、冷静さ、的確さには驚かされる。彼は作業員の中で、最後に脱出した。
彼の生き様に、自らの人生と比較された人も多いんじゃないかと思います。

さて、救出劇はここで終わりですが、作業員たちの完全回復までは1年ほどかかるのでは、という意見が大勢です。それほど、強烈な衝撃を心に受けたわけで、時間をかけて癒していくしかないというもの。

そして、作業員たちの帰還を涙で迎えた大統領も、鉱山を経営する会社も、実は作業員組合から訴えられています。作業環境の改善を迫っているのですが、埒が開かないとのこと。
チリは日本にとって最大の銅の供給国。他人事と言えるでしょうか？安全に関するノウハウを提供するのも悪くないと思います。結局、こうやって事故が起これば、資源の円滑な供給が途絶える危険があるわけで、安定した資源確保の意味でも、今回のケアには日本も絡んでいく必要があるのでは？

気が早すぎ！

今朝の日経によれば、日本航空が『再上場準備室』を立ち上げたんだとか。
アホか。
これから、最大規模の雇用カットと賃下げをやらねばならない時に、何を考えているのか。
労使問題はまだまだ手付かずで、銀行団に提出した目論見通り出来るどうか、全く未知数なのに、その先に飛び越えて上場の準備とは。この楽観的な考えは、一体どこから来るのだ？おめでた過ぎる。
今の日本航空のまま、上場するとすれば、私は株なんてとても買う気にならない。ジャンク株じゃないですか。
自分たちは、東京証券取引所から、退場を言い渡されたのだ。この自覚も、日航社員には不足しているように思われます。
労使問題は、絶対にこれからも長く重い課題になるはずです。会社からの視点では、社員の給料を減額とか解雇するという事象に過ぎないけど、社員だって生活プランがあって、それを見直すというには時間も必要だし、覚悟もいる。
今更、何が悪いとか犯人探しをしてもどうしようもない。ただ、日航の上層部は、まだ会社の危機と、正面を向いていない気がするのが、とても気になるんです。
心配し過ぎかな？

私は日航がなくなろうが、もはや関係ない。利用客として以外のステークスホルダーではなくなってしまったからです(苦笑)。
ただ、全日空を押さえ付けるためには、日航の存在は必要です。事情、JALの手出しが出来ないところでは、ANAが割高な運賃を出してきます。あるいは、極端に割引運賃の枠を減らすか。
消費者保護の意味でも、日本に二つのレガシィキャリアは必要です。

これでは、困ります。

証拠を改ざんして、結果として、無駄な裁判をし、(おそらくは)無実と思われる人の貴重な時間と労力を無駄にし、迷惑をかけた。
やり手の検事さんだっと言うが、「事実じゃないこと」を捏造するというのは、ちょっと感覚がおかしくなっているとしか思えない。
しかも、フロッピーディスクの文書の作成日・更新日を改ざんしたというが、そのやり方があまりに稚拙で、すぐにばれたそうだ。
かわいくて、有能で才能と未来がある自分に酔っていたのだろうか？
まだ40代。先がある。少し冷や飯でも食って、ちゃんと更生して働きなさい。もっとも、今の職は懲戒免職だろうから、もっともっと給料の安い仕事しかないよ。

おりしも、裁判員裁判で、死刑判決を出すことが出来るかどうか、で世論が揺れている折に、検察側がこのザマでは、立場が無いだろう。

ただ、こういうのって、陰謀説も否定できないからな。今回は、あまりそういうのってなさそうだけど。もし、この検事が、牢獄で舌を噛んで死んだとしたら、背後に何かあるはず。
…もっとも、「おしゃべり」な奴は、僕の一番嫌いな人種だけどね(苦笑)。

アメリカ保守層は…。

確かにSeptember 11, 2001は、世界最悪の事件だ。戦争状態じゃない時では、最悪だ。
でも、「イスラム過激派」と「イスラム教徒」を一緒に考える、アメリカの保守層、アメリカ発祥のプロテスタント傍流に多い。
コーランはイスラム教徒にとって、(旧約)聖書に次ぐ聖なる書物。それを燃やそうなんて、ばかげてるにも程がある。
こういう人たちって、いつまでも「人種差別は正義だ」と吹聴してる、おこちゃまたちなんだろうねぇ。

消えた老人たち。

今、日本で一番のニュースは予算でもなく、原爆記念日でもなく、「消えた老人たち」でしょう。
核家族化が深度かしていけば、いずれは"老人の孤独死"が大量発生する、の懸念は、実は随分前から自分も考えていたこと。
自分も、突然一人暮らしを強制させられた時から、
「もし、今自分が、何かの理由で突然死しても、誰も気づいてくれないまま、1ヶ月くらい過ぎそうだ」
と、思うようになりました。
自分がそう思うくらいだから、世の老人はもっと不安に思うかもしれない。
もっとも「私のことは構わないでください」という、お年よりも多く、一概に言えないのだけど。
「個人情報の保護が、捜索活動の障害となっているならば、法改正も検討せねばならないだろう」
そう、昨日官房長官が言いました。
「こんな事態になって情けない！」
と、千葉名産青春知事が嘆きました。…当たり前だろうが、千葉は核家族が多いんだからさ。
中には、数十年間に渡って、年金を猫糞してきた、とんでもない子供たちもいるんだとか？

年金不正受領のこともあるけど、命に関わること。責任の擦り付け合いよりも、一刻も早い消息確認を。

諸外国の新聞からは、
「世界一の長寿国の実態は、書類上でしか生きていない」
と、笑いのネタにされてしまっていますね(苦笑)。

今年の平和宣言を聞いて

去年のObamajorityよりは、良かったかもしれませんが、平和宣言の中で「広島市はオリンピック招致活動をしています」という必要はあったのだろうか？
「平和の祭典」と言われたのは、とっくの昔の話で、インフラが整った先進国で開催するのは、弊害しか残らない。
オリンピックをやって意義があるのは、国家意気の高揚とインフラ整備を目的とした、発展途上国だけだ。

それにしても、オバマ米大統領のノーベル平和賞受賞をきっかけに動き出した、核兵器廃絶への動きを消してはならない。
アメリカ駐日大使が、65年にして初めて、広島の記念式典に参列した。マスコミ対応はなしという条件で。国連のパン・ギフン代表も参列なさった。
65年かかったのだ。たった一日、広島の式典に参加するのに。
原爆投下に対する認識は、各国いろいろある。ただ、｢原爆投下は戦争早期終結の一因だ」という、極めて保守的な考えからは一歩踏み出してくれたのかな、と思います。
わだかまりを消すのも大切、戦争被害者を救済するのも大切、これ以上戦争の種が広がらないようにするのも大切。
今を生きる人間に、課せられた十字架はあまりに思い。