ドゥカティ、フォルクスワーゲンに買収される。

日本経済新聞の記事から。
イタリアの名門オートバイメーカーのドゥカティが、VWに買収された。
ドゥカティ対ヤマハ対ホンダという、最近のMOTOGPの勢力図で、ヨーロッパの最後の砦、ドゥカティは健闘している。
しかし、ヨーロッパを覆う不況の影は、M&Aを加速させたようだ。オートバイは、小さいエンジンから馬力を有効に引き出す技術の集合体。また、軽量化の技術も高い。欧州車は、低排気量ターボが流行しているので、VWとしては、そのあたりの技術を取り込み、車づくりに生かしたいと思ったのだろう。
VWには「誤算」もあった。本当はドゥカティでなく、スズキからこの技術を吸い上げようとしたのだ。しかし、VWは鈴木会長兼社長のプライドの高さを、やや低く見積もったようだ。鈴木会長兼社長の逆鱗に触れたため、両社の関係は冷え切ったまま。
また、スズキが今シーズン、MOTOGP出場を見送ったのも、技術停滞と見切ったのかもしれない。
ドゥカティの個性を愛するユーザーは世界中にいる。「余計な手出し」をして、安易に四輪の手法を二輪に応用できるなんて思わないよう、世界のドゥカティユーザーは祈っている。