B787、日本に到来。

昨日、アメリカとフランス以外では初めて飛んできた、B787(プロトタイプ)、通称DelayLiner…もといDreamLiner。その通称通り、大幅に遅延してのお目見えである。本来ならば、ANAの北京五輪輸送の目玉になっていたはずだが…、北京オリンピックっていつだったっけ(爆)？
ローンチand大量カスタマーのANAのご機嫌取りで、まずはANAカラーで日本に到着。重すぎてANAから受け取りを拒否された2号機ANAカラーですが、なんとか太平洋を飛び越すことが出来たのね。
この機体の唯一かつ最大のメリットは、複合素材の大幅採用と軽量化だったのですが、複合素材の寄り集まりが災いして工程遅延が多発(ボーイング労働組合のストもあったけど)、しかも重量は当初の見込みをクリアできず、プロトタイプに至っては全くユーザーを満足されられず。工程遅延にしびれを切らせ、仕様がいつまでも固まらない現実に、A350XWBに発注替えした航空会社も多い。日本のメガキャリア2社は、日米安保の観点から辛抱強く待ちましたが、ANA以上にJALにとって、納入遅延は致命傷となった。両社とも結局、B767-300ERを補償の一部として注文し、リースを受けている。
これ、量産タイプでは問題は完全に片付けられているのだろうか？飛行機って結構失敗作も多く、一番直近ではMD-11がある。期待を大幅に裏切ったその重量が、結局はマクダネル・ダグラス社の運命を決めた。MD社を吸収したボーイングがそうならなければいいけど。
永遠に夢(Dream)でした…、では済まされないよ。