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J. Edgar [映画]

クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演ならば、大ヒット間違いなし…、なんだろうけど、日本ではさっぱり話題になっていない映画。それは、仕方がない。内容が極めてアメリカの政治の裏側の話であり、あまり日本人になじみのないテーマと思われるからだ。
まず、"J. Edgar"って、何ぞやだが、これはある人物のファーストネームとミドルネームである。おそらくラストネームを聞けば、大概の日本人でも馴染みのある人物だということが分かる。初代FBI長官のジョン・エドガー・フーバー氏のことだ。そう、F.ルーズベルト大統領が行ったニューディール政策の目玉、フーバーダムの名前の由来だ。
ま、一言で言えば、「フーバーは、今日の情報戦即ち諜報技術の基礎を確立した」ということだ。それは大恐慌に端を発する治安の悪化の改善に大いに役に立った。ただし、フーバーは在任が長すぎた。権力の地位に長く居座れば、本人にその気がなくても、徐々に自らの立ち位置を確認しながら、となってしまう。彼は大統領の私生活にも遠慮なく盗聴器を仕掛けた。だから、ニクソン大統領がフーバー氏の死去を聞き、即FBI長官室の家探しを命じたほどだ。しかし、秘書のヘレン・ガンティが上手く秘密情報を処分してしまった後だが。
彼は独身を通した。ただ、それはホモだったから、というのはちょっと短絡的だと思う。信用に足る人間が女性でなく、男性だったというだけだ。
日本人に馴染まないテーマ、海外にも拠点があるCIAでなくFBIだということ、少々大作=長すぎということで、ヒットはしないだろう。ただ、アメリカ近代史の勉強にはなるよ。
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