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龍馬、高き臨みに立つ者故の、孤独。 [テレビ番組]

いよいよ、来週が最終回の「龍馬伝」。
今週、大政奉還をなし得て、いよいよ後は、暗殺へのカウントダウン。

龍馬伝は、相当フィクションである。だいたい、岩崎弥太郎を語り部にしてしまったところから、意図してフィクションに持ち込んだ狙いがある。実際に、坂本竜馬と岩崎弥太郎が知りあうのは、商売ベースの話の長崎時代だ。

「龍馬がゆく」も読んだし、だいたいの筋は分かっていた。
でも、今回の話で、ひとつ印象に残ったことが。

龍馬は、徳川幕府に大政奉還を促す、決定的な仕事をやり遂げた。
龍馬はそれで日本は劇的に変わるだろう、と信じていた。
しかし、それは思いもしない形で裏切られる。
佐幕派からは、当然「この顛末の仕掛け人は誰だ」と血眼になったはず。坂本は、その頃は知る人ぞ知る存在で、決して"有名"ではなかった。事実、竜馬の功績がたたえられたのは、幕末史が考証された明治末期。
そして、これが龍馬には意外だっただろう。倒幕派からは、「武力討幕の口実が無くなった。余計なことを…」と逆恨みされた。
龍馬の見識が正しかったのは、後の世が証明している。が、当時はにわかに受け入れられなかった。
龍馬最大の失敗は、大きな正しさを求めて突き進んだために、小さな折り合いを省いてしまった…。

龍馬と中岡慎太郎を殺害した犯人は、不明である。いろんな諸説がある。
一番有力なのは、後藤象二郎の手先によるものと言われる。
でも、自分は、西郷隆盛の手先…の説も、未だに捨てられない。西郷の失った面目は、計り知れなかったからだ。そして、長州閥にも、実は疑いがある…。木戸寛治は「ネクラ」で有名だから(笑)。

もう、当時の資料は調べつくしただろうから、真相は闇の中だ。
中岡は即死だったそうだが、坂本は三日ほど生死の境をさまよったという。何か言い残してくれれば良かったのだが…。

既にクランクアップした、龍馬伝チームのみなさん、お疲れ様でした。岩崎弥太郎は、明治になって栄華を極めるが、突然ひん死の正岡子規に変身するのである(爆)。←香川照之さん(続いて坂の上の雲)のことです。
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