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古くて新しい問題に、冷静に対処しよう。 [政治]

日中関係が悪化している。
尖閣諸島の問題が長引いているのは、日本のメディアだけでなく、CNNやBBCも報じている。Channel NewsAsiaなんかは、中華系移民が大勢を占めるシンガポールのメディアらしく、かなりの時間を割いて報じていた。やや中国寄りではあるが、ある程度の節度は守った報道だったと思う。ま、これが、シンガポールの政府非難は絶対にやらない、ある意味中国メディア以上のナショナリズムもある。

お互いに、「国内」問題とし、外交問題以前と主張し合うのだから、容易に妥協はできない。この手の問題は、安易に解決しようとすれば、必ずしこりが残り、後々のもっと深刻な争いの原点になりかねない。
時間をかけていいから、将棋をやるように、相手の出方をじっくり読むべきである。卑屈になってもいけないが、挑発してもいけない。
だいたい、国境問題は、長引く。世界中、どこ見てもそうではないですか。
「人間が、人為的に国境線を引く、だから、争いが起こるのです」と、池上彰氏はテレビで言っていた。うん、なるほど。

それにしても、資源大量消費国に転落してからというものの、中国の焦りは、目に見えて明らかで、正直見てられない。
共産国家でありながら、資本主義を(体勢に反しない限り)受け入れ、国家の成長を止めることは、共産国家の死を意味する。成長が止まれば、今でも深刻な地方の貧しい人々の不満は、たちまち爆発するだろう。
おそらく、中国現政権が描く最悪のシナリオは、そんなことだろう。

もちろん、(内政問題のはずなのに)国家主権が絡んでしまうと、ついつい感情的になる人もいる。
しかし、その裏側で、中華人民共和国政権が描く「最悪のシナリオ」が透けて見えるのは、気のせいなんだろうか?

今まで、活況にことよせて、物事を冷静に見てこなかったか、あるいは見て見ぬふりをしてきただけなのかもしれない。少し、冷静に日中の関係を点検するのも、いいころ合いなのかもしれない。お互いのためにも。

ところで、私は、大事な祖父2人を戦争で失ったことが忘れられないので、一部ネットウヨの意見には反対します。ネットウヨだけが、勝手に私兵を編成して、戦争するなら別ですが。言うだけの人もいますからね。

あと、最悪の武力衝突にしても、日本は「先に仕掛けたら、どんな理屈をつけても負け」というのは、第2次世界大戦で痛いほど学びました。
いくら、ハルノートが恐喝以外の何物でもなかったとしても、中華民国政府が邪魔だったとしても、先に仕掛けたら、世界は「やられた国はかわいそう。正義はやられた国にある」となってしまいましたね…。
外交で勝つ!でないと、日本の未来が危ないです。信託した政治家の力量が問われます。
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